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羅生門の妖鬼

Goblin of Rashomon

1956(昭和31年)/1/3公開 68分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2078 
配給:東映 製作:東映

当時人気絶頂の中村錦之助、東千代之助、伏見扇太郎の若手花形トリオの初顔合せにより、絢爛華麗な平安朝の都を背景に描く興趣篇。

羅生門の妖鬼
(C)東映

ストーリー

夕刻。一乗戻り橋の畔を歩いていた渡辺源次綱の前に、一陣の風と共に美しい女性が忽然と現れた。小百合と名乗るその女性は、五条の渡りまで父の使いで行くという。洛中は妖怪変化が出没して、夜の一人歩きは危険極まりないと、綱は小百合を送ることにしたが、雲を払った十三夜の月が堀川に影を落とすと、川面に写る小百合の姿は魔性そのものであった。綱はさりげなく小百合に舞いを所望し、ひらひらと優雅に舞いながらここぞと刀に手をかけ「いざ本性を現せい」と詰め寄った。女性は悪鬼の姿に変化して襲い掛かるも、綱の一太刀で片腕を斬り落とされ、そのまま飛び去っていった。この頃、都には物の怪が跋扈し、更には群盗が出没するなど混乱の極みにあった。都を護る源氏の大将・頼光は病身の身であり、四天王の渡辺綱、 碓井貞光、卜部季武、坂田金時に命じて不安を取り除こうと必死であった。この脅威は、その昔、羅生門の戦いで頼光に討たれた平良門の子・平三郎敦時が父の仇を討たんと幻術を駆使して人心を惑わしていたものであり、敦時こそ羅生門の妖鬼の正体だったのだ。綱は切り落とした片腕を魔性の物が奪い返しに来るとみて、唐櫃に納めて三日の物忌みを申し伝え警護していた。そして三日目の晩、綱の乳母・茨木が綱の元を訪れる…。

羅生門の妖鬼
(C)東映
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