1956(昭和31年)/4/4公開 78分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2195
配給:東映 製作:東映
明朗で正義漢、しかも空手の達人という大学の助教授・チョップ先生の活躍を描く青春映画。
大学のレスリング部の若き部長・木原淳平、あだ名は「チョップ先生」。ある日、練習中に篠原信吉に投げられて、怪我をした有沢安治を病院に見舞った帰りに、有沢の母・勝子の妹である朝子と出会う。二人が朝子の親友・久子が経営する喫茶店に入ると、久子は二人が恋人同士と誤解してしまう。だが朝子はほのかに淳平を想いはじめていた。ある日、若手弁護士として活躍する兄の謙助からダム工事でもめている紀ノ川へ行って欲しいと頼まれた淳平が帰宅すると朝子が待ち構えていた。朝子は、右翼の大ボス・大石の秘書・横山との縁談を断って淳平に想いを伝えるのだが、淳平は朝子への想いを隠して冷たく追い返す。さて紀ノ川に着いた淳平は、安治の父である有沢代議士と右翼の大石が私利私欲でダム工事を推進していることを知り憤る。東京に戻り紀ノ川の状況を兄に報告した淳平は、朝子が家出したとの連絡を受けて久子のもとに駆けつけるが、久子からは朝子への愛情を厳しく問われてしまう。その時、右翼一味のもとでアルバイトをしていた信吉が、同僚から裏切り者として追われて逃げてきた。信吉を助けた淳平は、ふてくされる信吉に愛情を隠さず尽くす久子の様子を見て、自らの朝子に対するあいまいな態度を反省するのだった。一方、淳平の兄・謙助にも有沢や大石の計略が待ち構えおり…。