1956(昭和31年)/9/5公開 54分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2413
配給:東映 製作:東映
酒と女が大嫌いで、地下鉄内のスリ退治が念願の正義感溢れる快男児・三四郎と、仲間のを痛めつけられた復讐のため、指先一つとお色気で勝負を賭けるスリの姐御・ロケットお龍の一騎打ちを軸に、暴力スリ団との対決や群がる女たちのお色気攻撃が展開する。
銀座で貸しボート屋を営む若主人、通称「地下鉄三四郎」。若い頃、東京駅で有り金を全部掏られた苦い経験から、今は東京中のスリを片っ端から捕まえることに情熱を燃やす快男児だ。その腕っ節の強さに、浅草を根城にする観音小僧の菊次一家も最近はかなり被害をこうむってきた。一家の紅一点、ロケットお龍も正面切って挑んでみるもののことごとく恥をかかされる始末。今日も三四郎は元スリで今は子分のチャリ新と一緒に、ダンサーの道子を助けたり、海坊主なる暴力船長をやっつけたりと大活躍。内心お竜に心を寄せる菊次の息子・銀二も、道子をオトリに三四郎を狙うも見事に返り討ちに。この活躍で、お龍と道子は次第に三四郎に惚れこんでいく始末。遂に関八州のスリのナンバーワン、菊次親分自らの出陣と相成るも、結局お龍の前で大惨敗の醜態をさらしてしまう。三四郎を片付ける決心を固めた菊次は、お龍とチャリ新を捕まえて人質にしておびき出すのだが…。