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母星子星

Mother Star, Child Star

1957(昭和32年)/1/22公開 61分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2579 
配給:東映 製作:東映

我が子を探し求める実の母、うらぶれた女旅芸者を母と慕って別れ得ぬ幼子のあわれさを浪曲界の人気者・天津羽衣の美声にのせて描く哀愁篇。

母星子星
(C)東映

ストーリー

新しい町についた旅芝居の不二子一座。しかし、ここも不遇な不二子を慰めてくれる町ではなかった。女手ひとつで旅芝居を守り立て、座長と呼ばれる不二子。不遇となれば一座の不満を浴び、愛児ミドリのために一座を解散しようとも思ったがそうなれば座員の生活は明日をも知れない。不二子の生きがいはミドリだけだった。この二人は強い愛情で結ばれているが、実はミドリは不二子の本当の子ではない。乳飲み子のころに不二子が譲り受けたのだ。不二子が座員の死活問題で座員と口論しているときに、偶然その事実を聞いてしまったミドリは幼い胸に不安を感じた。次の公演場所で、契約の手違いで泊まる旅館が無い一座。座員の戦友で今は旅館の主人の信太郎の世話になることになった。信太郎の妻・加世はどこか寂しげな女性で、信太郎へ嫁ぐ前に子どもを儲けたが男に捨てられ、子どもも他家にやられたのだという。加世こそミドリの生みの親なのだ。計らずもひとつ屋根の下で暮らすことになった加世とミドリ。加世はミドリの胸に見覚えのあるロケットを見つけ、不二子に過去を告白したが不二子は一切を否定した。ミドリを離すまいと悲しむ不二子に生き別れた娘に再会して喜ぶ加世。ただ加世もすでに結婚し、姑への遠慮から名乗りをあげることができない。公演を済ませて次の町へ移る日、ミドリは加世の親切に無心な礼を述べに訪れた。それを聞いた不二子はミドリを加世へ渡す決心をするが・・・。

母星子星
(C)東映
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