1957(昭和32年)/2/19公開 51分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2570
配給:東映 製作:東映
警視庁物語の第四話。白昼大胆にも消音拳銃を使って自動車強盗を働く一団を追う捜査一課刑事たちの必死の活躍を描く迫真のサスペンスドラマ。
夜の大都会。高級車の自動車窃盗団が出没する。警視庁の捜査本部は、追われた犯人が乗り捨てた車の検証と被害者の婚約者の訊問を進めていく。長田部長刑事の訊問から犯人が消音拳銃を使い、車から8mmカメラを持ち去ったことがわかる。また、高級車からタバコの吸殻3本と血痰が検出。捜査を統合し、犯人は大阪訛りの結核患者で無音拳銃クロスマンの酸素ライフル銃を持つことがわかり、8mmカメラが売りに出されるのを待つという捜査方針がまとまる。盗まれた高級車は大阪で売られており、関西にも特別捜査指令が出される。宮川刑事は犯人らしい男がタクシーに乗車した際に残したジュークボックスのコインの出所が日比谷のドライブインだと突き止め、たまたま別件で検挙された男・中川がそのドライブインで勤めていたことがわかり、中川の彼女が勤めている風俗での聞き込みから、中川は売りさばき役で主犯は鉄村という8mmビデオを愛用する男とわかる。鉄村が結核ならば彼が犯人と断定してほぼ間違いない。その8mmのフィルムが現像に出された。そこには例の風俗の売れっ子が映っている。現像に出した西銀座のイヴォンヌ洋装店に宮川刑事と応援の金子刑事が張り込む。宮川刑事はイヴォンヌの裏のゴミ箱から結核の新薬を見つけ、旅行姿でタクシーに乗り込んだマダムの後をつける。時を同じくして大阪の林刑事から犯人たちの潜伏先の情報がもたらされる…。
「警視庁物語」シリーズ(24)