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抜打ち浪人

Samurai by Surprise

1957(昭和32年)/5/20公開 92分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10155 
配給:東映 製作:東映

勤皇学者・一丸一斎を刑場より救わんとする旗本・正木弥九郎。恋、侠艶、哀婉の女心と剣鬼・秋沢の邪剣が縺れて殺風渦巻く幕末の絢爛剣陣絵巻。

抜打ち浪人
(C)東映

ストーリー

幕府の失政にようやく民心の不満は全国に広がり、勤皇、佐幕の確とした運動が展開し始めた天保八年。正木弥九郎は旗本二千石の録を捨て、幕府の政道の不備を糺すべく大阪天満与力・大塩平八郎が開く洗心洞の門下生となった。しかし、平八郎らが倒幕の前捷として挙兵する事に反対して、彼は再び師・一丸一斎の教えを仰ぐべく江戸に戻って来た。その旅の途中、大塩平八郎の乱は起こった。驚愕した幕府によって、尊皇の漢学者・一斎は伝馬町の獄に繋がれていた。弥九郎は単身一斎の救出を決意した。一方、彼には修業時代の友人の秋沢壮典がいたが、壮典は以前彼に試合で敗れた事から、その後剣を磨き真剣勝負で雪辱せんと待ち構えていた。弥九郎は江戸で先ず彼を慕う巾着切の三太とその妹・お静の長屋に身を隠した。彼を狙う者には壮典のほか、俣野俊八郎がいた。俊八郎は妻の花代が以前彼と恋仲であったことに嫉妬しており、更に今では旗本八万騎を取締る評定所御目付役であったので、旗本を脱退して尊皇に走った彼を討たんと同じ旗本・安立運十郎等を刺客として差し向けた。一斎救出に動き廻っている弥九郎は一度ならず幕府の捕吏、俊八郎ら刺客団に取り囲まれたが、その度に一対一の決戦を望む壮典の助勢で危機を脱していた。また、ふと知り合った若い芸妓・美代次、吉原の花魁・桔梗も身を投げ打って彼の難を免れさせていた。だが、次第に幕府の捕吏や刺客団の力が加わり、弥九郎は隠れ家を失っていく・・・。

抜打ち浪人
(C)東映
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