作品検索

作品紹介

素浪人忠弥

The Roniin (Masterless Samurai)

1957(昭和32年)/8/20公開 106分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10271 
配給:東映 製作:東映

槍一筋の風喜児・丸橋忠弥が、浪人弾圧の圧政の中で正義と幸福を求めながらも、遂に由比正雪の一味に加担して、幕府反逆の狼火を上げる無血悲壮篇。

素浪人忠弥
(C)東映

ストーリー

寛政十四年十月、九州・島原の乱が起きたとき、愛用の槍を抱えた丸橋忠弥は領主・松倉勝家の陣屋に父・浜野宇右衛門を訪ね、鎮圧に協力した。宇右衛門は戦死したが、忠弥は総大将・松平信綱を救う。信綱は彼を召抱えようとするが、忠弥はそれを断り、老母と、戦災孤児のすずを連れて山形に帰っていった。それから時が過ぎ、慶安二年。江戸に出てきたものの貧困の極みにあった忠弥一家だったが、浅草舟川戸の四郎兵衛が忠弥にほれ込み、町道場を開かせた。ある日、観梅の席でよしや組の大久保新太郎と四郎兵衛一家の間に些細なことから争いが起き、旗本白塚組の頭領・水野十郎左と忠弥の一騎打ちとなった。だがこの争いは忠弥に興味を持った由比正雪によって仲裁される。正雪は源太兵衛を使って忠弥の動きを探らせていたが、彼を認め、仲間に加わるよう誘う。だが忠弥は、信綱の再三に渡る召抱えの話と同様、この誘いも拒み続けた。やがて、三代将軍・家光の死後、浪人府外追放の弾圧が始まった。忠弥は門弟の半之丞を呼んで、郷里に引き上げる決意を告げる。信綱の密命も受けていた半之丞は、松平邸に相談に向かうのだが、意外にも忠弥が正雪一味と共に召捕られることが決まっていた。その話を知った忠弥は、ついに正雪の仲間に加わることを決めてしまう・・・。

素浪人忠弥
(C)東映
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)