1958(昭和33年)/4/1公開 85分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10605
配給:東映 製作:東映
凶賊稲妻小僧の遺した財宝をめぐって巻き起こる美女殺人事件の謎に、敢然と立った捕物小町のお七ちゃんの活躍を、唄と踊り、剣と笑いをちりばめて贈る痛快捕物帖。
浅草観音の美人番付披露の日とあって、江戸で粒選りの小町娘たちの美しさを見ようと押し掛けた人波は、広い境内を埋め尽くさんばかりである。中でも人気を集めているのは、捕物にかけては大の男にもひけを取らぬが、こういう催しには滅法気の弱い阿部川町のお七である。だがお祭り気分が最高潮になった頃、事件が起きた。群衆の真っ只中に小夜の無惨な姿があったのだ。熱狂した群衆の影にかくれて巧妙になされた計画殺人であることが分かったお七は五郎八を連れて方々を調べた。小夜の身辺から失せていたものは唯一つ、古渡りの珍しい桜の模様の入ったかんざしだけであった。これと同じ手のかんざしを持つという清葉を訪れる途中、浪人の一団に襲われたお七は兵馬という喧嘩屋の浪人に助けられる。そして第二の殺人事件が発生した…。
「ひばり捕物帖」シリーズ(4)