1958(昭和33年)/7/13公開 94分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10749
配給:東映 製作:東映
狂乱の幕末を舞台に、京の巷を血に染める御存知新撰組の活躍を、千恵蔵の近藤勇、大友の月形半平太、千代之介の鞍馬天狗などオールスターキャストで贈る豪華時代劇巨編。
十四代将軍家茂の世。新選組の隊士・横川ら三名は、見世物小屋主人勘兵衛を刀にかけたことから会津部屋の染五郎の侠気にふれ、隊を逃げ出した。近藤は隊の面目にかけて横川を捕えるが、それは突如現れた鞍馬天狗こと倉田典膳と杉作少年の協力によるものだった。ほどなく新選組は長州藩に代り、御所・蛤御門の警備に任ぜられた。藩士桂小五郎他大多数の要人たちを集めた長州屋敷では、黙して敗北を喫すより一挙に攘夷強行をと激論が交わされたが、ただ一人月形半平太は、これを機会に他藩と手をつなぎ、新局面を開くことこそ新日本を築く礎になると譲らなかった。将軍家茂より蛤御門の功を賞でられた近藤は、到来した難局を救うため公武合体説を進言したものの、倒幕を旗印にかかげる長州勢と手を握り、合体説を早急に推進させようとする副長・関兵庫一派を快しとはしなかった。