1958(昭和33年)/10/22公開 91分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10883
配給:東映 製作:東映
右腕に命、左腕に一心如鏡の刺青も勇ましく、もって生まれた気風と侠気で、悪旗本川勝丹波の悪事を叩き潰すという痛快無類、錦之助の二役で描く娯楽篇
天下の御意見番大久保彦左衛門忠教のもとに駆け込んできたのは自称一の子分を認ずる一心太助。たまたま出遭った幸吉が、彦左衛門が自分の恋人おとよを御部屋様にと無理強いしていると聞いたからだった。だが、それは隣に住む御城改築奉行の役目を笠に着てとかくよからぬ噂のある川勝丹波守の間違えだった。この一件から彦左衛門は、御城改築に曲事ありと考える。これを知った丹波守は、危険を嗅ぎ取り、気脈を通じる老中たちに大久保家の土地を召し上げることを請願する。これに対し、彦左衛門は川勝守の企みを阻止せんとするも、この騒ぎが家光の耳に入り、彦左衛門の土地召し上げとするが彦左一代我儘勝手を老中一同に申し渡す。家光の温情に涙する彦左衛門。一方、そんなことは露知らぬ太助は、川勝守に彦左衛門の土地を接収したことで喰ってかかるが、逆にやり込められ、自棄酒を呷るのだった。その頃、恋人のおとよが忘れられない幸吉はおとよを救いだそうとするが、逆に簀巻きにされてしまう。そんなこととは露知らぬ太助がこのこと知ったから、さあ大変。そして、おとよは川勝守の毒牙がまさに掛からんとする時、魚河岸の仲間を総動員した一心太助たちが乗り込むのだが…。
「一心太助」シリーズ(4)