1959(昭和34年)/6/1公開 93分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11217
配給:東映 製作:東映
七年後の復讐に燃えて地獄の底から出て来た碇源太。贋造紙幣のギャング団を相手に、豪快無類、片岡千恵蔵の二挺拳銃が銀幕いっぱいに咆え狂う、アクション映画の決定版。
碇勝五郎と源次の七回忌法要が開かれる中、一台の霊柩車が会場に現れた。運び出された棺桶の中から現れたのは、死んだはずの源次だった。7年前、親同然であった船長の勝五郎と共に第一黒田丸に乗り込み、南シナ海に沈んだ2億円の金塊引き上げに参加していたが、分け前を巡って勝五郎は射殺され、源次も何者かに背後から撃たれて海に転落した。当時の仲間であった黒田海運社長の黒田、山口ジムのオーナー山口らは勝五郎は源次に殺され、自らも海に身を投げたと言いふらしていたが、九死に一生を得た源次は復讐の鬼と化して舞い戻ってきたのだ。だが勝五郎の実子で源次の兄貴分に当たる千造は源次を冷たくあしらい、源次は警官に連れられていった。出所後、源次はホテルに身を隠し、勝五郎を撃ったドイツ製の大型拳銃の持ち主を探していた。ある日、千造の弟・幹夫が山口ジムのボクサー達に袋叩きにあっていたところを助けた。源次は幹夫に、父親を殺したのは自分ではないと説き、疑惑を晴らそうとした。一方、山口らは悪事の発覚を恐れ、源次と、彼の連れてきた女・早苗を消すべく狂奔していた…。