1959(昭和34年)/6/9公開 56分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11282
配給:東映 製作:東映
パトロールカー第一〇八号車で警ら中の巡査が射殺され、その直前に発生した窃盗事件との見えざる糸を追って、精鋭捜査陣の血の滲む活躍を強烈なタッチで描破するお馴染みシリーズの第十話。
夜明けの大東京。まだ人々が平和な眠りの中にいるこの時間に、警視108号のパトロールカーは不審な小型トラックを見つけだした。パトロールカーの運転を金原巡査部長に任せて、石川巡査はトラックに飛び乗った時、トラックは急に動き出した。方向転換に焦る金原は一発の銃弾が襲い、そのままトラックは行方を消してしまう。車のナンバーを手がかりに警視庁捜査一課が動き出した。その結果、このトラックは修理業者から堀和彦と名乗る男に売られていたことが判明。だが運転免許台帳から浮かび上がった二人はシロ。唯一顔を知っている、修理業者の主人から人相写真を割り出すほかはなかった。長田刑事の提案で、交通違反調書から車の所有者の割り出しに入ることになった。翌朝、ようやくトラックの所有者が木谷三造という男と判明。だが木谷は既に引っ越した後で、彼の仲間に金山五郎という男がいることが判明する。一方、トラックの名義変更にやってきた山西一郎と名乗る男を確保するが、トラックの出所については口を割らなかった。だが彼の靴底が、この事件と同時刻に起きたトランジスター窃盗事件の現場に残された足跡と一致していた。
「警視庁物語」シリーズ(24)