1959(昭和34年)/8/19公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11325
配給:東映 製作:東映
朝日新聞連載、川口松太郎の評判小説映画化第二部で、数奇な運命の星の下に生れた葵新吾の烈剣が三番、四番、五番の勝負を呼ぶ。秀麗大川橋蔵が贈る時代劇豪華巨篇。
武州大台ヶ原の真崎道場で育った美女丸は、お縫という娘を守り黒田藩士を斬ったことから切腹を命じられるが、その際、八代将軍吉宗となった松平頼方の長子であるという出生の秘密を知らされ動転する。吉宗・お鯉の方との対面を果たすべく江戸へ向かった美女丸は父・吉宗よりお墨付と葵新吾の名を与えられるが、老中・井上河内守の陰謀により対面を果たすことができず、遂には河内守を斬ってしまった。父母との対面をできずに江戸を去る新吾だが、吉宗より諸国通行勝手の許しを得て、剣一筋に生きることを決意する。鹿嶋神宮祭礼の警固を受け持つやくざの佐吉一家から、祭礼に実母のお鯉の方が来ることを聞いた新吾は鹿嶋へと向かい、遠目から母との対面を果たすことを得る。一方、新吾の留守中に師の梅井多門は宿敵・武田一真と対決し失明してしまう。再度の対決を帰し眼の治療のため多門と共に大阪に滞在していた新吾が悪徳商人と結託した城代により監禁されている間に、一身を賭した多門と一真の対決が再び始まろうとしていた・・・。
「新吾十番勝負」シリーズ(5)