1959(昭和34年)/11/10公開 78分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11356
配給:東映 製作:東映
賀津雄、佐久間の溌剌コンビを中心に東映青春スターがスクラム組んで、若い二人の恋愛と、美しい友情を、ほのかな笑いと涙のうちに描く青春明朗篇。
見乗昇平は自動車修理の「日下モーターズ」に住み込みで働く、月給6千円の若い修理工。大学を2年で休学している眞一、夜は予備校に通う正明、唄の上手い弘ら三人の仲間と一緒に、毎日を油にまみれて働いている。しかも彼らはかつて一緒に働いていて、今は療養中の身である安夫に、少ない給料から療養費の一部を援助していた。ある日、昇平の恋人である山村雪子が上京してくるという連絡が。昇平は雪子が親の勧めで無理矢理別の男に嫁に出されそうになるのを知って、自分が今自動車販売の営業マンとして月給2万5千円を稼ぎ、豪華なアパートに住んでいると嘘をついてしまっていた。眞一の一張羅を借りて体裁を整えてみたものの、再開直後、案の定豪華なアパートに泊まりたいと言い出した雪子を何とかごまかした昇平だった。雪子は昇平を信じて家出同然で上京してきたのだ。雪子は東京の生活を気に入り、昇平との結婚式の為にも東京で働くことを決意する。だが、昇平が自動車事故を起こしたことで、全ての嘘がばれてしまった。ふたりの夢は無残にも消え、残る現実の厳しさが二人の胸にこたえてくる。だがふたりはそれでも頑張ってお金を貯めて、夢をかなえようと心に誓うのだった。