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男の挑戦　

1960（昭和35年）/3/15公開　67分　モノクロ　シネマスコープ　映倫番号：11552　
配給：東映　製作：東映

麻薬密輸事件を背景に、愛憎燃え上がる中に敢然と悪に挑戦する男の姿をスリルとサスペンスで描くアクションドラマ。

ストーリー

クラブ・ゼロはキャバレーを装いながら裏では強力な組織を持つ麻薬団の根城で、社長の大槻を中心とする密売は海外にまで及んでいる。麻薬捜査官の捜索も歯が立たず、その強力な繋がりで捜査官の犠牲は後を絶たない。この麻薬団に、隆次という射撃がうまく腕っ節も強い端麗な顔立ちの男がいた。兄貴分の舟木にとっては面白くないが付け入る隙もない。大槻の情婦･恵子も隆次に惹かれる有様だ。シャンソン歌手で実は麻薬団の殺し屋･スタンレー牧が羽田に到着した時も、クラブ･ゼロへの案内役を隆次が舟木から奪ってしまった。一方、孤児院の保母をしている母を訪ねる隆次の姿は、全くの別人であった。計らずもキャバレーでピアノ弾きをする気の強い女ひろみにばったり出くわすが、何か温かい情感を示して二人は近寄っていった。隆次には兄がいたが、今は墓石の下。墓参りした隆次は、そこで墓前で泣く恵子の姿を見つけ愕然とする。一方、クラブ･零に落ち着いたスタンレー牧は、シャンソンを歌うかたわら、麻薬団の敵を容赦なく拳銃の餌食にしていた。その頃、東南アジアを股にかけて暗躍する麻薬王･竜洪全の命令により、密かに麻薬団は本拠に集る事になった。だがこの席上で、隆次は秘めた素性を暴かれてしまう…。