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まぼろし大名 

Phantom Lord

1960(昭和35年)/7/13公開 72分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11817 
配給:東映 製作:東映

天保末期、大名の当主として生まれながら、時の不合理な権力に抗して家出、浮世捨三郎と名乗って悪政はびこる明石十万石の安寧を願い敢然と立ち上がる元藩主・松平直之助。この痛快児を巡って恋と策略、剣と男気が渦巻いて疾風波瀾、興趣万丈の娯楽時代劇。

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ストーリー

浮世捨三郎は深川八幡の境内で辰巳の売れっ子芸者・小稲と油屋伝次と名乗る盗賊と知り合いになった。小稲は、胸を患う妹芸者・小品の身代金五十両を抱え主である滝田屋万七に返済するため、自分に気のある伝次から借りて返済を迫られていたのである。捨三郎は屋敷から持ち出した五十両で二人を丸く治めた。その帰り道、二人と共に小品の家に寄り、折から利子を楯に小品を責めていた万七の前に金を投げ出した。小品とその弟・要吉の姉弟が斉信に手討ちとなった松木要左衛門の遺児と知った捨三郎の顔は暗かった。それも…明石藩十万石の当主・松平直之助は、時の将軍家斉の第五十三子・斉信の天降り的押しつけ養子のため、小名木川の下屋敷に若隠居の身となった。しかし自分のいることが藩内部の確執たることを恐れた直之助は、家名を捨てて名も浮世捨三郎と変えたのだ。こんな捨三郎の気品と義侠心に小稲と伝次がすっかり惚れこんでしまう。直之助の出奔は江戸の斉信の耳にも入り、斉信は大内右源太に直之助の暗殺を命じた。小稲の叔父の岡っ引き佐平に町奉行を通じて右源太から直之助の探索が命じられが、左平は斉信の好色の餌食になろうとして座敷牢に捕えられている豪商伊丹屋宗兵衛の娘・美代との交換を条件に引受ける。それを聞いた捨三郎は伝次を連れて明石藩中屋敷に乗り込むのだが…。

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