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特ダネ三十時間 笑う誘拐魔

The Big Scoop:Beckoning Devil

1960(昭和35年)/11/15公開 60分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11996 
配給:東映 製作:東映

幼児誘拐事件発生!秘密裡に事件を処理しようとした警察側から嗅ぎつけた青年記者が特ダネを投げうって犯人逮捕に協力、息づまるスリルの中に正義感を爆発させる痛快篇。

特ダネ三十時間 笑う誘拐魔
(C)東映

ストーリー

渋谷駅前、賑やかに行き交う人の群れ。盛り場の風景はいつもと変わりはない。だが、その人波の中で、今まさに大捕物が行われようとしていた。井沢雪子(井沢金銭登録機社長夫人)は、白昼の盛り場に立って、誘拐された愛児のために犯人とここで取引することになっているのだ。その雪子の前に、黙って紙片を差し出した女。紙片には、「山手線外まわりに乗り、ドア近くのアミ棚の上に金を乗せろ」とあった。決意したように歩き出す雪子。その動きに沿ってさりげなく尾行する人影は、見張りの刑事たちである。そして更にこれを凝視する日本新聞社会部の敏腕貴社・清水浩平。雪子は山手線に乗った。刑事たちも浩平もそれに続いた。だが、犯人の計画は周到だった。刑事たちの尾行を知った犯人は、山手線を一周しても遂に姿を見せず、雪子の必死な努力ははかなく消えてしまった。血を噴くような雪子と井沢一家の心痛をよそに不安な夜が訪れた。同じ夜、道玄坂裏の“紅”という酒場で、女給の龍子がまくしたてる言葉を小耳にはさんだ男、それは浩平とは好敵手の毎朝新聞ベテラン記者・大木だった。龍子は昼間、誘拐犯人から紙片を預けられた当の女、思いがけぬ事件に関係して、彼女の口はとめどなく広がる。だがその彼女も遂に犯人の顔は見なかったという。翌朝、毎朝新聞が、その紙面いっぱいに“井沢武ちゃん、誘拐さる”の特ダネ記事を報じた。傷心の井沢一家の姿に心うたれて、自らのペンを抑えていた浩平は、大木の新聞記者としてのあり方に激怒した。武ちゃんの生命を気づかって特ダネを伏せた浩平と、事件を公開捜査にして警察の失策を追及した大木、どちらが正しいといえるだろうか?捜査当局も、ここに凄まじい闘志をみせて、公開捜査を開始した。沈痛の捜査本部に押し寄せる報道陣。犯人の手懸りは女給・龍子に託された伝言の手帳の切片だけだった。騒然たる世情の注目を浴びた井沢邸は、ひしめく報道陣の波状攻撃に辟易していた。不安と恐怖と衝撃の連続でともすれば、精神の平静を欠きがちな家族。その疲れ果てた一家を相手どって、誘拐魔の声が再び受話器を通し、愛児惨殺の予告を報じてきた。絶望的な両親の嘆きを眼の当たりにした公平のペンは一行も進まない。浩平の心には特ダネなんかどこかに吹き飛んでいた。幼い武ちゃんの生命が失われる事、唯それだけを恐れる気持ちでいっぱいだったのだ。その浩平のもとに、突然犯人と名乗る男からの電話があった。その男は、浩平と東急会館の前で会おうと言う。浩平は、はやる心を押えて指定の場所へ向かった。男は待っていた。果たしてこの男が犯人なのか…? 浩平の眼は、異様な熱と光に燃えあがってきた…。

特ダネ三十時間 笑う誘拐魔
(C)東映
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