1961(昭和36年)/5/31公開 89分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12217
配給:東映 製作:東映
“魚河岸の石松姐さん”こと美空ひばりが見せる男まさりの啖呵と立廻り!高倉健、中原ひとみを共演に、築地の魚河岸に恋と人情と陰謀が展開する。
「大藤」の加納佳子は魚河岸の仲買人藤太郎、滋子夫婦の一人娘。その心意気と気っ腑のよさで魚河岸の人気者。トップ屋の喜多川は「魚河岸の娘達」の特集で佳子に逢ったとたん、佳子の胸のペンダントを見て驚いた。立花製缶社長立花から常日頃聞かされていた珊瑚のペンダントに間違いないからだ。二十年前、立花は竜奴という芸者に子供を生ませたのだが一緒になれず、このペンダントを竜奴に贈ったのだった。喜多川は佳子を無理やり立花に逢わせるが、父親は藤太郎一人と剣もホロロ佳子だった。立花製缶の海老原専務は会社乗っ取りを策し、腐った缶詰を作って立花製缶の失墜を計っていた。この結果、都内に中毒者が続出、ついに立花製缶は営業停止処分をうけ立花社長は病いに倒れてしまった。この事を新聞で知った藤太郎夫婦は立花社長が実の父である事を佳子に打ち明けた。そして実の父の苦境を知った佳子は・・・。