1961(昭和36年)/7/5公開 51分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11839
配給:東映 製作:東映
アルバイトに別荘の留守番を引き受けた台風トリオが、グループの妙子、頼子、瑞枝と一緒に幽霊屋敷で一夜を明かし、彼らの前に、骸骨やドラキュラが現れるが、見事化け物の正体を暴き金塊ギャング団を捕らえるというスリルと爆笑の娯楽編。
草上照彦(ハリケン)、山本鉄雄(スウパア)、明智一策(ホラ策)の三人組はオンボロ自転車ハリケン号の修理代を捻出するため、別荘の留守番一人三千円という莫大なアルバイトを見つけて早速、雇い主の太田春海の屋敷に向かった。ところがこの別荘には毎晩幽霊が出没するというのである。照彦たちはその幽霊の正体を暴くために雇われたわけである。別荘に着いた三人は古ぼけた別荘の扉を開けた途端にバタバタと飛び出すコウモリにびっくり。気晴らしに近くの湖に逃げ出した。そこには偶然、ハイキングに来ていた仲良しグループの妙子、頼子、瑞枝達がいた。寂しがりやのホラ策は言葉巧みに妙子達を幽霊別荘に誘った。さて、その夜、照彦たちは二階、妙子たちは階下へそれぞれ部屋を取ったが、夜中に照彦が目を覚ますと、部屋の扉が音もなく開き、闇の中に骸骨の不気味な顔がのぞいた。驚いた照彦は、夢中で部屋を飛び出し妙子たちのところへ駆け込むと、妙子の姿はなく頼子と瑞枝が抱き合って震えていた。庭へ出た照彦は醜悪な吸血鬼ドラキュラが妙子を抱えていく姿をみつけ、丸太で殴りかかる。そのドラキュラの仮面をつけた男、それは金塊ギャング団の一味でボスは別荘の地下室にいるとのこと。この金塊ギャング団に警察が五十万円の懸賞金をかけていることを照彦は知っていた。照彦はドラキュラに変装してボスのいる地下室へと降りていった・・・
「台風息子」シリーズ(4)