1961(昭和36年)/8/5公開 86分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12495
配給:東映 製作:東映
自称トラック運転手、実は社長御曹司という高倉健扮する熱血児と、ご存知ちゃきちゃきの江戸っ子芸者ひばりの小春姐さんが佐渡のロープウェイ建設の不正工事を叩き潰す活躍篇。
べらんめい芸者の小春姐さんは、思いもかけずテレビ懸賞の佐渡旅行に当選した。同行者は三人。ハンサムな若い男性を夢見ていた小春姐さんだったが、一等車に乗り込むと、そこには縁なし眼鏡のキザな青年田代、目つきのよくない杉村、残る一人は先日ボクシングの試合で小競り合いをして憎ったらしい青年龍太だった。そのとき小春は驚いた。というのは松乃家の年増芸者、〆蝶がインテリ女史然とした洋装で伯爵令嬢になりすましていたのだ。そんな折も折、小春姐さんは財布をスラれているのに気づき、一行は大騒ぎ。意気消沈する小春姐さんには興業ブローカー倉持の提案で、新潟東映ホテルで民謡リサイタルを開き金を稼いだ。しかし、小春姐さんは倉持に襲いかかられるが、そこを危機一髪救ったのは龍太だった。しかし、龍太のポケットから小春姐さんの財布が出てくる。その財布空っ風の政、こと杉村が小春からスッた財布を龍太のポケットに忍び込ませたことがのだ。そして龍太は佐渡旅行のテレビスポンサーである東洋観光の社長の息子で、佐渡ロープウェイ建設工事を請け負う巴組の不正調査のためトラック運転手に変装して乗り込んでいたのだ。全て誤解が解けた今、小春姐さんは、龍太を愛しはじめていることに気づくが、龍太には許婚の礼子がいることを知る。自分は身を引かねば、と思う一方、巴組所長の山田一味の打倒を誓う小春姐さんだが・・・
「民謡の旅」シリーズ(4)