1961(昭和36年)/8/5公開 53分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12455
配給:東映 製作:東映
ニュー東映のホープ千葉真一の主演作。官庁ビル建設に絡まる贈賄汚職が幼児誘拐事件を呼び、若い探偵が謎を追って活躍する、スリルとサスペンス漲りユーモアを織り交ぜた青春痛快アクションドラマ。
天下探偵長の清助の息子、天下一郎は相棒の茂とガールハントに出かけ、一郎は美しい令嬢で投資マニアの境野みどりを、茂は木暮家の女中ルメをハントした。家に帰ったルメは木暮家の息子、靖幸が何者かに誘拐されたことを知り愕然とする。靖幸の父、木暮は国産省の局長であり、日の丸建設と大下組とが激しく争う産業会館建設入札の決定権を握っていた。ひょんなことからこの事件に関係した茂は、この事件を天下探偵長に紹介した。やがて犯人から身代金五百万円の要求があったが、清助達探偵の張り込みが失敗したため犯人は姿をみせなかった。一方、一郎とみどりは意気投合し青春を謳歌している。その間もみどりの投資熱は冷めず、一郎はヤクザだと偽り父から投資金を騙し取る始末。ある日、みどりは同じ証券所で日の丸建設の株二万株を買う女、とも子を発見し敵愾心からとも子の後をつけるがそのまま消息不明になってしまった。一方、誘拐事件は身代金と引き換えに靖幸は無事解放されて収まったかにみえた。しかし、一郎は何者かの策動を感じ調査した結果、靖幸の身代金でとも子が日の丸建設の株を買った事実をつきとめた。ファイトに燃えた一郎の活動が開始された。早速、とも子のアパートをつきとめ、監禁さていたみどりを助けた。なおも追求を続ける一郎は、誘拐事件の主犯はみどりの情夫で木暮局長の秘書、白石であることを見破るが・・・