1961(昭和36年)/8/13公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12485
配給:東映 製作:東映
麻薬ルートを追って、テレビの人気者モーガン警部が日本へやってきます。香港から来た謎の男がもたらすスリリングな雰囲気の中に、日本の警察陣とモーガン警部は遂にその本拠を突き止めました。
アリゾナ州のツーソン町。この灌木地帯の一角で、モーガン警部の友人である警官が殺害された。現場では警官のチャリイと一緒に麻薬密売人のペドロの死体も発見され、車の中にあった造花には、大量の麻薬が隠されていた。モーガンは造花を包んでいたスカーフから、事件の鍵は香港にあると推察、相棒のトム刑事と一緒に香港へ飛ぶ。賭博場へ踏み込んだ二人は、密輸団の趙や用心棒の黒眼竜、そして香港公司の社長令嬢・麗華の姿とともに、ある日本人の男が気になった。「マラッカの神風」と呼ばれるその男・風早は特攻崩れの国際ゴロとの噂が立っていた。翌日、造花を作っていた孤児院を訪れる二人は麗華と再会。彼女は、父親がここで作った造花に麻薬を仕込んで、慈善団体への寄付と偽って東京に密輸していたことを知らなかったのである。モーガンとトムは造花の行方を追って今度は東京へむかう。晴海ふ頭からトラックに積み込まれる造花。後を追おうとする二人に、風早が立ちはだかる。モーガンは風早と激しく殴りあい、警視庁に連行されてしまう。そしてモーガンは警視庁と密輸団捜査で協力することになるが、一方の風早も、許婚のルミ子が麻薬で死んで以来、麻薬組織殲滅の為に密かに動いていたのだった。そして二人は、遂に造花の隠された倉庫のある場所にたどり着く。