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源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶

Tale of Young Genji Kuro .

1962(昭和37年)/3/7公開 98分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12669 
配給:東映 製作:東映

京の公卿の姫君が抱く“和歌古今伝授三巻”を狙う怪しい集団。その目的に恐るべき陰謀が秘められていた。御存じ白装束の美剣士・源氏九郎が、双刀ふりかざし、底深い謎を暴いて行く。源義経を祖先にもつ美剣士・源氏九郎の活躍を描く、柴田錬三郎原作の「美男剣」を映画化したシリーズ第3作。

源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶
(C)東映

ストーリー

小田原の本陣に美美しい行列が泊っていた。京都の公卿・冷泉卿の息女・冴姫が、将軍家の側女になるための旅である。この行列には、将軍に献上する和歌の秘伝書『古今伝授天地人』の三巻が携えられていた。この三巻にはある謎が秘められていた。行列を狙う怪しい二組の男女がいた。一組は背中に鼓の刺青をした「初音の鼓」という小悪党の一行、もう一組は佐渡屋という豪商の手先で、こうもりの半次、妾のお仙、更に左手が鉄の義手になっている浪人の左源太だ。その左源太の一行が、突然行列を襲った。しかし冴姫には目もくれず、古今伝授の巻物を奪って逃げる。だが左源太の前に立ちふさがった男がいた。白装束に白柄の大小を差し、典雅な美貌の源氏九郎であった。行列目付・須藤弥左衛門は秘伝書を奪われた責任を感じ、死を覚悟して遺書を娘の八重に託し、体を賭してでも取り戻すよう言い残す。だが、その夜、九郎は密かに冴姫の寝所に忍び入り、左源太から取り戻した『天の巻』を渡して去って行った。九郎の鮮やかな手際に半次はすっかり惚れてしまった。その半次を利用してお仙に会った九郎は、お仙の色仕掛けを逆に利用して、まんまと『人の巻』を奪い去る。九郎は軸を失った『人の巻』を冴姫に届けるが、軸にこそ大切な物が入っていると言われて再び姿を消した…。

源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶
(C)東映
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