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馬上の若武者 

Samurai on Horseback

1962(昭和37年)/7/8公開 86分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12844 
配給:東映 製作:東映

熊本は人吉の尚兵館に学ぶ若人たちが不当弾圧する県令に反抗し、雲霞のごとき軍勢を相手に奮戦する。若侍の一人、三宅伝八郎を中心に、青年の汚れなき意気と、清らかな恋を描いた痛快時代劇。

馬上の若武者 
(C)東映

ストーリー

風雲急を告げる人吉城下では、士族の若侍の訓練が厳しく行われていた。三宅伝八郎も親友・河内彦治郎など十四人の若侍共々に尚兵館道場にて日夜鍛錬に暇がない。尚平館幹部・唐木田、海老原などの当面の目的は、彼らに必要以上の圧力をかける宮崎県令の追放であった。県令の娘・恵美と恋仲の彦治郎の立場は辛かった。だがそうした彦治郎を伝八郎はかばい慰めていた。その伝八郎も彦治郎の妹・雪江に想いを寄せていたのだ。戦雲に巻かれながらも、雪江との甘い毎日が伝八郎にとっては心の慰めになっていた。そんな中、彦治郎は遂に尚兵館をやめ、宮崎県令の配下に入る。やがて尚兵館に鹿児島の私学校から鉄砲が届いた。これがあれば勇気百倍、と尚兵館の若者たちは喜ぶが、伝八郎は親類を名乗る植村久五郎に鉄砲の隠し場所を教えてしまう。しかし、久五郎は県令のまわしもので鉄砲は県令に持ち去られてしまった。これを契機に人吉城下に厳戒令が布かれた。いよいよ時機到来とみた伝八郎は母・しづ、妹・小夜の前で雪江とささやかながら祝言をあげた。一方、県令の許に仕える彦治郎は、県令が尚兵館壊滅のために非道な手段を用いることを聞いて驚いた。すなわち、尚兵館に集った若侍たちのみならず、家に残った家族をも召し捕ろうというのだ。義憤を感じた彦治郎はその旨を告げるために伝八郎の許へ走ろうとしたが、並み居る鉄砲隊のために恵美の前で射殺されてしまう。そして遂に戦火は切って落とされた…。

馬上の若武者 
(C)東映
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