1962(昭和37年)/11/17公開 84分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12992
配給:東映 製作:東映
やくざの野狐三次が「に組」の長五郎に拾われ、旗本の定火消したちとの喧嘩のうちに火消しとして立派に成長し、自分を捨てた父の町奉行・筒井伊賀守と対面するまでを痛快に描いた娯楽大作。
野狐三次という風来坊が、旗本定火消しになぶられている娘を助けたのがきっかけで、町火消し「に組」の長五郎の家に世話になる。火消しになった三次は長五郎の妹お糸、芸者小染たちの期待を受けて「に組」に対立する旗本定火消しと対決する。この騒ぎを調べた町奉行・筒井伊賀守は三次こそ自分の隠し子だと悟る。素行不良のため甲府に追いやられることになった定火消し役は、やけになって御用商の油屋に火をつける。御用商を狙う黒幕の差し金だ。三次以下「に組」と定火消しの赤不動を倒した三次。やがて乱闘が始まるが、駆けつけた伊賀守らがその場を鎮める。三次と伊賀守親子は初めてしっかりと抱き合うのだった。