1962(昭和37年)/11/23公開 92分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12990
配給:東映 製作:東映
吹けば飛ぶよな将棋の駒に命を賭けて五十年!ヒット曲で綴る感動大作!駒を指す手に闘志が燃える。女房小春の愛に泣く将棋一手に一生賭けた王将一代。
名匠・伊藤大輔監督の演出のもと、主演・三国連太郎の名演が光る、北条秀司原作「王将」三度目の映画化。天才棋士・坂田三吉の波瀾と奇行に満ちた半生、女房・小春が死を迎えるまでの十五年間が、村田英雄の空前のヒット曲とともにドラマチックに甦る。
天王寺の裏長屋に住む草履作り職人・坂田三吉。無学文盲で字は将棋の駒くらいしか読めないが、天才的棋力の持ち主で素人将棋大会では必ず優勝する。しかし大会に出場する費用を捻出するため、女房・小春の一張羅の着物を売り飛ばしたりするので、一人娘を抱え、日雇いの仕事で辛うじて家計を支える小春の心労は計り知れない。そんなある日、玄人との対抗将棋大会に出場し、有段者を次々と負かしていく三吉に、職業棋士の話が持ち上がる。申し出を受ける三吉に最初は戸惑う小春だったが、将棋しか取り柄のない夫がプロとして大成するならば、苦労を共にしようと決意するのだった。それから十年後、関西に敵はなく七段となった三吉は、全日本の王座を賭けて関東の覇者・関村八段に挑戦。五段勝負に二勝二敗を以て、遂に運命の第五局に突入する…。
「王将」シリーズ(2)