1963(昭和38年)/7/7公開 58分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13037
配給:東映 製作:東映
シリーズ第21作。マスコミにより商品化され巷に氾濫するセックス問題をとりあげ、高校浪人学生が良家の子女を殺害した事件をリアルなタッチで描きだす推理篇。
多摩川堤で十代の娘が殺されていたことから警視庁捜査陣が出動する。殺されたのは松本みどりという女子高校生だった。現場の手がかりは、かなり大きなラバーソールの靴跡。交友関係から捜査線上に浮かんできたのは、みどりのボーイフレンドで木元という名の大学拳闘部員と宮崎という名の浪人生だった。宮崎には親友・原田のアリバイがあったが、靴底から割り出した身長180センチは宮崎にぴったりだった。宮崎は遂に白状した。彼はみどりの姉・久美子と肉体関係があった。妊娠に気づいた久美子はみどりに黙ってくれと頼んだが、聞き入れられないため発作的に妹を殺したのだった。勿論、原田のアリバイは偽証だった。しかも、久美子は想像妊娠であった。自殺した久美子の死体を囲んで7人の刑事たちは言いようの無い感慨にとらわれるのだった。
「警視庁物語」シリーズ(24)