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恐喝 

Extortion

1963(昭和38年)/9/14公開 91分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13326 
配給:東映 製作:東映

最低の生活にあえぐ地獄の街に生れた一人のならず者。ギャングの集団を裏切り、かつての生れ故郷を恐喝し、どぶ鼠のようにみじめに殺される男の姿を鮮烈非情のタッチで描く。

恐喝 
(C)東映

ストーリー

隅田川の東、貧しげな町工場のひしめき合う地帯の一角にあるみどり町。そこには最低線の人々がうごめいている。その町を飛び出した矢吹輝男は、暴力団津村組の幹部として目端の利く若者となり、親分の目をかすめては高利貸しの毛利のために取り立てた高級住宅に住んでいた。ある日矢吹は、彼を慕う組の若者・五郎の連絡で呼び出された。メトロ精機という会社が千六百万円の手形をパクられ、その取戻しを津村組に頼んできたのだ。矢吹は手形の所有者・アジア金融を突き止め、二百万円の手形8枚を強奪して姿を消した。だがアジア金融は暴力団佐倉興業とつながりがあり、津村組と佐倉興業の仲は険悪になる。矢吹は強欲な津村に礼金の半分を渡すよう交渉したが断られ、昔馴染みの飲み屋「ひさご」の時枝の元に転がり込んだ。矢吹はかつてこの付近の森川製作所で働いていたが、暴力事件を起こしてクビになり、逆恨みで森川の娘・節子に復讐した過去があった。矢吹の幼友達で、今でも節子を愛している石丸は、矢吹の帰郷に不吉なものを感じていた。矢吹は、自分の失踪後、出入りの費用を惜しんで佐倉と津村が手を結んだ事を知る。二つの暴力団から追われる身となった矢吹は再びみどり町に逃げ込み、そこで節子と偶然再会する。矢吹は節子を旅館に連れ込もうとしたが、それが悲惨な結果を招く事に繋がるのだった…。

恐喝 
(C)東映
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