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狼と豚と人間　

1964（昭和39年）/8/26公開　95分　モノクロ　シネマスコープ　映倫番号：13603　成人映画
配給：東映　製作：東映

暴力団の幹部となって自ら人間を売った長男、巨額の金品を狙って生きるために一匹狼となる次男、そしてこの醜い世界を呪いつつ厳しい抵抗を試みる三男。憎悪と狂乱の檻の中で四千万円の幻に狂った兄弟三人のあぶくのような最後とは？深作欣二監督が下層に生きるアウトローの暴力の噴出をダイナミックに描き出した意欲作。

ストーリー

スラム街で育った黒木三兄弟はそれぞれが抱く生き方や考え方の違いから互いに敵視し合っていた。長男の市郎は老母の金を奪ってヤクザの幹部に。次男・次郎は金を信じて人間を信じない一匹狼でヒモ稼業。三男の三郎は母親の死を見取ったあと、チンピラの群れに身を投じていた。次郎は兄への憎悪と海外逃亡の資金を手にするため、三郎を誘い市郎の仕切る暴力団の麻薬取引を襲って大金を強奪。巨額の金をめぐり兄弟の血で血を洗う戦いが始まった。