1966(昭和41年)/5/3公開 83分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:14439
配給:東映 製作:東映
禁男の獄舎に閉じ込められた女たちの愛と性を描いて話題を呼んだ緑魔子主演の「おんな番外地・鎖の牝犬」の続編。本作では刑期を終えて仮出所したものの、世間の冷たい風にさらされ男たちの欲望の餌食となってしまう主人公の転落を描く。
平山妙子が仮出所したのは、刑務所に入って三年後だった。妙子は、二度と戻ってこないことを心に誓い、所内で免許をとった美容師で身を立てることに意欲を燃やしていた。だが世間は前科者に冷たく、身許がばれるとたちまちクビになってしまう。その身許をばらすのは、やくざの長谷川だった。長谷川は、所内で妙子と同居していた吉川郁子の愛人だ。郁子は出所する妙子に長谷川宛の手紙を依頼したが、長谷川は新しい女と同棲しており、手紙を持ってきた妙子にも手を出そうとして妙子につきまとうようになったのだ。ぼんやり繁華街をぶらついていた妙子は、仲間だったフミに再会した。長谷川に邪魔されて困っていることを聞いたフミは、黒江という男を紹介した。黒江は、店を持ちたいという妙子の話をあっさり受け入れ、それから間もなく、妙子の店が出来た。金の為だけでなく、優しくも燃えるような黒江の愛撫は、妙子を魅了した。そんな妙子の前に、またも長谷川が現れて…。
「おんな番外地」シリーズ(3)