1966(昭和41年)/6/12公開 88分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:14501 成人映画
配給:東映 製作:東映
世間知らずの貧農の娘が、廓の中で男と女の汚れた関係、醜い社会の姿を見てとり、幸せを我が手でつかもうと努力する。明治30年代の遊廓を舞台に、女だけの妖艶な世界がエロチックに描き出された作品。
東京洲崎の二流遊郭・松岡楼に売られた貧農出身の和田お絹は、その華やかさに驚いた。美人のお絹の評判は良く、次第に郭の水にも馴染んでいく。ある夜、桶屋の職人・甚五郎がお絹の客になった。ところが甚五郎は、お絹の肌に触れることなく朝を迎えてしまう。それから三日三晩、甚五郎はお絹の通しの客になるものの、手を出そうとはせず、お絹に結婚の申し込みをした。身請けには百六十円がいると軽くあしらうも、お絹の胸にはグッとくるものがあった。そして数日後、甚五郎は、店を持つために借りてきた百六十円でお絹を身請けしたいと言った。お絹は、独力で廓を抜け出そうと決意する…。