1966(昭和41年)/9/8公開 88分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:14467
配給:東映 製作:東映
作曲家・遠藤実が自叙伝風に書いた「太陽も笑っている」を原作に映画化した歌謡ドラマ。作曲家になるという大きな夢を抱いて上京した青年が、慣れない都会生活にもめげず、若妻の優しい励ましに支えられながら初志を貫き、歌謡界に旋風を巻き起こすまでを描く。
勘当同然で東京に出て来た進藤孝は、演歌師・増田健吉と組んで盛り場を流すうちに、ファンがつくようになる。健吉はファンの一人、高村光枝のことが好きだったが、孝と光枝の付き合いを知ると、姿をくらました。なかなか芽が出ない孝を、光枝は優しく慰める。そして二人は結婚した。やがて、孝の妹が婚約者の川合と上京してきた。川合は孝の高校の同級で、孝に作曲家・牧村を紹介する。「からたち日記」は牧村を感動させ、レコード会社に採用された孝の曲はいずれもヒットした。だが、心ない横槍で、会社をクビになった孝は、田舎に帰ることとなった。再起を賭けた孝が再び東京に戻ると、高校生の舟木一夫が、弟子入り志願をしてきた。孝は舟木に己を賭ける決意をする。舟木の歌う「高校三年生」は、その年のレコード大賞新人賞に輝いた。島倉千代子、こまどり姉妹など孝の手にかかった若い歌手が次々とデビューした。しかし、流し仲間だった健吉が喧嘩で刺されて死ぬ、という悲しい出来事もあった。そんな時、新しい会社を設立する話が持ち上がり、孝の夢は大きく膨らんでいく…。