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あゝ同期の桜　

1967（昭和42年）/6/3公開　107分　モノクロ　シネマスコープ　映倫番号：14867　
配給：東映　製作：東映

第二次大戦の末期、一機一艦を合言葉に壮烈な体当りを敢行、全世界を震撼させた特攻攻撃。ペンを武器にかえ爆弾抱いて南国の空に散華した飛行予備学生の姿を通して、彼等の苦悩、誇りを涙で描く戦争映画。

ストーリー

戦争がますます激化していく、昭和十八年九月。全国から十万もの学徒たちが、出陣していった。雨の神宮外苑に、その中の一人、白鳥達也も立っていた。海軍二等兵として舞鶴海兵団に入団したのは白鳥のほか半沢、福島、南条、不破、由井たち。同じ時期に入団となった新しき同期として、友情を育んでいった。そして昭和十九年の二月。彼らは士官となり、第十四期飛行専修予備学生としてさらに敢闘精神を鍛えられていく。風間大尉たちの鍛錬にも耐える彼らだが、戦争が激しさを増していくように、白鳥の理想、由井の抵抗、不破の軍国主義、妻子ある南条の苦悩など、それぞれの日常は複雑さを増していく。日本軍の相次ぐ玉砕の報告が届く中で、白鳥たち十四期生は、それぞれの場に別れていく。白鳥・不破・南条たちは操縦として南九州出水海軍航空隊に配属となった。剣持分隊長のもと、学生八十人の激しい訓練は続く。そして同乗訓練が始まり、白鳥の後部に剣持大尉が同乗する。だがそのとき白鳥機が事故にあい、何とか不時着するものの剣持大尉が片目に重症を追う。そして昭和二十年、フィリピン攻防戦と共に、ついに特攻作戦が始まる。十四期生の訓練は体当たり攻撃に変わっていった。特攻の日が近づくなか、十四期生たちに、最後の外出が許可された…。