1967(昭和42年)/7/8公開 89分 カラー シネマスコープ 映倫番号:14968
配給:東映 製作:東映
北九州の炭鉱を舞台に、命を賭けた大博打に挑む九州男児をダイナミックに描く博打打ちシリーズ第3弾。爆弾常こと朝倉常太郎は、不況で喘ぐ炭鉱町の抗争に巻き込まれ、炭鉱発掘権をかけた大博打に挑戦する。渡世の世界の裏側を大胆に描く任侠娯楽巨編。監督はシリーズ第1作から手がける小沢茂弘。
明治の頃は近代産業の基盤となっていた筑豊炭田も、昭和に入り不景気のどん底に陥っていた。鉱主たちは工夫の賃下げや運賃の値下げで打開策をとったが、花村海運の女社長スギだけは、この値下げが鉱主だけが得するものとして反発する。
石島炭鉱の石島嘉市は暴力で花村海運を叩きに出たが、その場に居合わせた朝倉常太郎に追い返された。常太郎は“爆弾常”という異名を持つ熊本の博打打ちである。常太郎の気風に惚れ込んだスギは、番頭格・宮田と義兄弟の盃を取り持ち、鉱主たちが開帳する賭場に連れて出るほどであった。彼は本場の“たうさぎ賭博”の腕前を披露する。勝負は、常太郎と地元の顔役・荒尾亀之助の差しにまで発展した。一発勝負を挑みサイコロを振ったが、一天地六は思うに任せず、掛金全てを荒尾に取られてしまう常太郎。スギは常太郎に三千円の札束を持たせ、再度勝負を挑ませるが…。
「博奕打ち」シリーズ(8)