1967(昭和42年)/9/15公開 88分 カラー シネマスコープ 映倫番号:14969
配給:東映 製作:東映
美川憲一のヒット曲にのせて描いた風俗喜劇。東京の新宿、岐阜の柳ヶ瀬という二つの歓楽街の夜を背景に、口八丁手八丁のバーテンが、女をダマし、巧みに世渡りしてゆくというもの。色と欲の男女のからみを笑いで描く。
新宿の裏町。口が達者でハンサムなマンモスバー「テキーラ」のバーテン・次郎は、今日もお客の雅美に色目を使って口説き落とした。だが雅美のアパートでパトロンの権藤に鉢合わせしてしまう。やくざでもある権藤やその子分に袋叩きにされそうなところを間一髪で逃げ出し、そのままバー「エスカルゴ」のマダムである玉子から10万円を巻き上げて岐阜に逃げることに。貧しい実家に嫌気がさしてバー「ネオン」に足を運ぶと、そこには彼の元情婦で岐阜に追っ払った女、みどりがいた。みどりは今、土地の顔役である笹川助六の愛人になっていた。次郎はみどりとヨリを戻そうと助六に取り入り、みどりをホテルに連れ込んだまでは良かったが、そこでなんと鵜飼見物に来ていた権藤と雅美たちと鉢合わせになってしまう。今回ばかりは逃げ場のない次郎は100万円の慰謝料を払うことで何とか許してもらうが、勿論そんな金はあるはずもない。一方緑も次郎との仲がばれ、助六に捨てられてしまう。金を工面するために再び新宿「テキーラ」に戻った次郎は、製薬会社の社長令嬢である裕子と知り合う。実は裕子は令嬢ではなかったのだが、彼女の義母が高利貸しの成金だと知った次郎は、義母に猛アタック。柳ケ瀬にマンモスバー「ジロー」を開店する資金として、なんと3,000万円を引き出すことに成功する。早速岐阜に戻った次郎は「ジロー」を開店させるのだが…。