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明日をつくる少女

1958(昭和33年)/12/7公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

早乙女勝元作の「ハモニカ工場」を映画化したもので、北千住の小さなハモニカ工場を舞台に、働く若い者たちの恋愛を謳歌したもの。脚色は馬場当・山田洋次が共同であたり、井上和男が監督、森田俊保が撮影した。桑野みゆき・山本豊三が主演。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

東京の片隅、荒川放水路に沿った北千住の工場街。そこにある小さなハーモニカ工場も、大不況で屋台骨が傾いていた。惣菜天ぷら屋の娘、チヨエは仕上げ工で卓球がうまく、人気者だ。老職工の息子・正一は、ハーモニカの内部に弁をとりつける波動工である。彼は、ある日作業中のハーモニカから「今月の31日は私の生まれた日です。私はこの日一番素晴らしいものを正一さんに贈りたいと思います」と書かれた紙片を見つけた。差出人は、男女対抗の卓球大会の日に、ようやく判明した。勝ち残ったチヨエと、最後の挑戦者正一を見比べて、仲間の金之助が、「やれよ、相手は10月31日生れの好敵手だぞ」と叫んだからだ。これがきっかけとなって、正一はチヨエと親しさを増した。正一の先輩職工・石田は、食堂の給仕ハルと一緒になれなかった。すべては低い賃金のためだ。ハルは家族の犠牲となって、川向こうの自転車屋に嫁いでいった。低賃金の被害は石田ばかりではない。正一もチヨエの誕生日に贈るオルゴールを買うためには、連日の残業で身を削らなければならない。その頃、二回にわたってハーモニカの盗難事件が起こった。

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