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図々しい奴

1961(昭和36年)/5/9公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

週刊誌に連載された柴田錬三郎の原作を、飯坂啓・安田重夫が共同で脚色し、生駒千里が監督した喜劇。撮影は川又昂が担当している。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

昭和16年、志を抱いて岡山から天涯孤独の戸田切人は恋人の多嘉を置いて上京した。車中で固苦しい生活にあきて家出した元岡山城主男爵・伊勢田直政と知りあった。特別な感覚の持ち主の直政も、切人の常人離れした図々しさには舌をまいた。切人は直政の紹介で、皇室御用の羊かん屋、黒屋に就職した。職人頭の長七や女中頭おくめの監督は厳しかった。直政は黒屋の娘美津枝と恋仲だが、父親利兵衛は反対で浅田公爵と結婚させようとしていた。そのために利兵衛は公爵の老侍女に何かととりいった。夜這いに失敗した切人を多嘉が捕えて、夫婦になると宣言した。ある日、切人は公爵に乱暴されそうになった美津枝を救った。が、警官は切人を一方的に逮捕した。切人は直政の口ききで釈放され、直政はお礼に多嘉との新世帯を持たせてやった。切人は羊かん屋を始め、陸軍の御用商人になって大儲けした。そこへ切人に召集令状がきた。偶然にも直政と同じ隊に配属された。万事にオトボケの二人はさんざんな目にあった。揚句の果てに外地行きと決まり、輸送船に乗りこむことになる。港を出てすぐ敵潜水艦の電撃を受け轟沈、二人を除いて全員が戦死した。終戦、そして数年後、米軍基地の町をのし歩くボス、それは切人だった。多嘉はバーのマダムで二人は稼ぎまくった。そこへ競争相手が現われ、切人の縄ばりを荒らした。それがなんと直政で、二人は再会を喜んだのだった。

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