1963(昭和38年)/1/6公開 86分
配給:松竹 製作:松竹株式会社
山田太一のオリジナル・シナリオを、木下恵介が監督した喜劇。撮影は楠田浩之が担当している。
日本の男子大学生は54万4550人。その中の4人、森康彦、宮本伸一、岡田一之助、平尾弘は、東京で寮生活をしている大学仲間。一文なしで大学に入った森、勉強第一主義の岡田、成績にも女にも自信のある宮本、母親思いの平尾、この4人が同室だ。しかしアルバイトに学業という生活を送っている森は、将来に希望を持てないでいた。ある日、バイト中の森の姿が週刊誌の表紙を飾り、テレビの連ドラの主人公に抜擢された。そんな彼の幸運を宮本はまぐれ当たりと懐疑的に反発する。彼の空虚な心はやがて恋人の裕子やガール・フレンドの淑子からも離れ