1967(昭和42年)/4/15公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
橋幸夫が歌う同名の主題歌にもとづいて映画化されたもの。脚本は柳井隆雄との石田守良が共同で担当し、桜井秀雄が監督した青春もの。撮影は小林正雄が担当している。
山手次郎は将来を嘱望されている、自動車会社の設計技師である。彼は上司の岩本部長から目をかけられ、勤務の傍ら大学に通わせてもらい、今年無事に卒業した。彼の下宿先は女手ひとつで煙草屋をやっているきよと、次郎を慕っている娘・弓子と弟・浩の一家だった。次郎はこの家の人気者であった。三人は次郎の卒業の日、お祝いをしてあげようと彼の帰りを待っていた。だが御本尊の次郎は、友人の本社宣伝部カメラマン大村に誘われ、夜遅く、しかも酔いつぶれた大村を連れて帰ってきた。弓子はプンプンだった。翌朝酔いのさめた大村は、昨晩のお詫びにと、母と娘の写真を撮りまくった。カメラを構える大村はプロらしく立派であり、「我社の新車のイメージにピタリのモデル!」と弓子のスタイルのよさに目をつけた。それから数日が過ぎ、弓子とバレエを見に行った次郎は、帰途大村からモデルを依頼されていることを彼女から聞いたが、あまり気乗りはしなかった。大村の提案は宣伝部長の反対で駄目になった。しかし諦めきれない大村はチャーム・スクールを経営している知人の桂玲子に、弓子に磨きをかけてくれるように頼んだ。玲子は一目で弓子の現代的な容姿に惹かれ、三ヶ月間弓子を預かることにした。そして三ヶ月が経った・・・。