1968(昭和43年)/3/30公開
配給:松竹(受託配給) 製作:創造社
田村孟、佐々木守、足立正生、大島渚など創造社の同人5人が共同でシナリオを執筆し、大島渚が監督したアングラ・レコードのヒットソングの映画化。撮影は吉岡康弘が担当している。
大学生活最後の休暇を楽しむため、大ノッポ、中ノッポ、チビの三人は日本海の海辺に行った。暖かい陽気に誘われて3人は、泳いだが、いつの間にか服がなくなり、代わりに軍服と粗末な学生服があった。3人はそのため、密航者と思われ、パトカーに追われる破目になった。その途中、たまたま魅力的な女と知りあい、銭湯で服をすり換えるという知恵を授けられたが、見慣れぬ青年と少年にピストルをつきつけられ、元の服に戻されてしまった。青年たちには、何か事情があるらしいが、3人には何が何だかさっぱり分らない。ただただ、パトカーと青年との手を逃れるべく、走り回らねばならなかった。追われているうちに、3人は次第に逃げ方も隠れ方も上手になっていったが、今は東京が平和で天国のように住み良い所に思えるのだった。3人の逃亡に協力してくれた女は、毒虫という悪者の養女だが、3人には天使のように暖かく優しかった。そんなうちに、中ノッポが女に恋をしてしまった。だが、3人は、パトカーと、消えてはまた現われる青年の拳銃におびえながら東京に向かって逃亡を続けていかなければならなかった。