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辻が花

1972(昭和47年)/3/29公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

原作は、愛の厳しさを追求して評判の立原正秋の同名小説。脚本は鈴木尚之、監督は中村登、撮影を川又昂がそれぞれ担当している。

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スタッフ

原作:
監督:
脚本:
音楽:
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照明:
美術:
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編集:

ストーリー

遠野夕子は今年33歳。着物がよく似合う美人である。夕子は、米沢の紬織元へ仕入れに行った帰りの列車で、久しぶりに諸田四郎に会った。二人は5年前の事を想った。大学生の四郎に夕子が、もう東京の彼女のマンションへ訪ねて来るのはやめてほしい、と言ったことを。四郎にとってそれは苦しい想い出だった。地方の支局から本社へ戻り鎌倉の家へ帰った四郎と、友人の静子が鎌倉で始めた呉服屋を手伝うようになっていた夕子は又時々会えるようになったのだ。四郎の目に輝きが見られた。夕子の夫・治雄は帝都大学文学部の講師だったが、結婚して1年足らずのうちにパリへ留学し休職届けをよこしたまま音沙汰無しで7年もたっていた。そんな夫をじっと待っている夕子に、親戚で子供の頃から夕子のファンだった四郎は同情し腹をたてていた。数日後、四郎の母きみの許へ反物を届けに行った夕子は四郎に会って夫の治雄が帰国したと教えられた。夕子は治雄の泊っているパシフィツクホテルへ駈けつけた。そこで夕子が見たのは白人の女とフランス語を話す子供をつれた治雄の姿だった。「その時、ブツンと、糸が切れる音が聴えたような気がしたの……」と話す夕子に四郎はいたわりと愛を感じた・・・。

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