1970(昭和45年)/1/9公開 94分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16119
配給:東映 製作:東映
明治末期、自由の新天地を求め北海道に渡った、ライフル片手に馬にまたがり、大自然の猛威に立ち向かい、そして無法の暴力や権力に命を賭けて闘う、勇気ある人々の姿を、壮大な風景をバックにスケール大きく描く。
北海道札幌の博労総代・松尾兼之助が馬市の利権をめぐって大金こと博徒・大野金次郎の仔分に射殺された。それを目撃した飼子頭の源次を捕えた大金は源次を博労総代の後継者に立てる。一方、父である松尾に見捨てられ、母と二人で暮らしていた娘の雪が九州から呼びよせられ、父の跡目として後継者に名乗り出た。理事会では表決が割れ、決着をつけるには居所不明の理事・風見五郎の一票が必要になった。その直後、大金一家によって襲撃された雪は牧夫という男に救われる。この牧夫こそ、風見五郎であった。五郎の父は広大な土地をめぐる松尾との争いに敗れ自害しており、自分が理事の一人であることを知った五郎は、復讐のために馬市を潰すと公言する。そんな折、大金一家から逃れてきた源次の証言を基に、松尾派は、大金一家の陰謀を暴くため理事会開催の計画を進める。一方、大金一家もこれを叩き潰すべく北海遠に散らばっている仔分を集めていた。馬市を潰すつもりだった五郎だが、雪の正義漢に惚れ込み共に闘うことを決意する。そして大金一家との最後の決戦が始まった…。
「女侠伝」シリーズ(5)