1970(昭和45年)/10/29公開 122分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:16489
配給:東映 製作:東映
東映オールスター総出演の超巨編の戦争ドラマ。直掩隊指揮官と特攻隊指揮官の二人の友情を中心に、特攻基地での様々な人間像、夫婦、親子、兄弟愛などを感動の涙で謳いあげる。
敗戦の一途をたどる昭和20年3月19日、沖縄に米軍の上陸が開始された。司令塔は一時中止されていた上空直掩隊を再編成し、宗方大尉を指揮官に命じた。それまで神風特別攻撃隊の出撃機数1915機を越えて、その成功率は14%に過ぎず、65%が敵戦闘機によって撃墜されていた。宗方が九州鹿屋基地に赴任した数日後、矢代中尉も特別攻撃隊指揮官として着任した。特攻機24機、直掩機12機。これが飛べる最後の可動全機であった。8月15日8時30分、全機が発進した。奄美大島上空でグラマンと遭遇してから間もなく、洋上に敵機動部隊を発見。機は次々と突っ込んでいった。両眼を負傷した矢代は、宗方の巧みな誘導を受けて空母に体当たりした。その日、日本は破れ戦争は終わった。翌8月16日未明、爆音を蹴って飛び立つ壮烈なる一機があった。「俺は誓ったんだ。最後には必ず行くと。」宗方の乗った零戦はどこまでも上昇して雲の中に消えていった…。