1971(昭和46年)/9/7公開 86分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16764
配給:東映 製作:東映
わたしが欲しけりゃ勝負しな!白い法衣で盆ゴザに乗り、男の生き血をなめるすする…。
匂うばかりの体を張って、鮮やかな札さばきをみせる野川由美子。由緒ある尼寺の厳しい戒律の中で繰り広げられる若い尼僧たちのエロチシズム溢れる強烈な痴態。村山新治監督が「女の城」尼寺の裏面を大胆なタッチで描く。
父に仕込まれた春子は立派な女胴師に成長していた。だが父が賭場荒しを斬ったことから、春子は恋人の吾郎と別れて尼寺に入ることとなった。それから3年、春子は春愁と名を変え尼寺「信修庵」に暮らしていた。寺には他に10人の尼僧がおり、女体世界のみの独特の絵巻を毎日繰り広げていた。
本山大覚寺の実権を握る覚英は西条組の賭場に出入りし、「信修庵」の修復費を使い込んでいた。さらには院代の昭栄を操り、若い尼僧たちに売春を強要していた。春愁は改修の認可が伸びている事情を確かめに大覚寺へ向かう。追い詰められた覚英は「信修庵」を担保に借用書を偽造し西条から金を借り受けたが、それも博打で失い自殺する。庵主が尼寺を手放す決意をした日、春愁の父が亡くなった。春愁はドスを墨染めの衣の下に隠したまま、西条に2000万円の借用書と尼寺の権利書を賭けてサシの勝負を申し出る・・・。