1972(昭和47年)/7/30公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:17259
配給:東映 製作:東映
好漢、梅宮辰夫の魅力を描く「ならず者」シリーズ。本作は、東南アジアから舞い戻ってきた女家業のプロフェッショナルな主人公・梅宮が、夜の東京を舞台に、バー、キャバレーのホステス引き抜き、外国観光客売春で一儲けしようというストーリーで展開する。
東南アジア、シャイネシアのバンコアで兄貴分の隅井と共に高級ナイトクラブを経営し、日本に東南アジアの娘達を売り込んでいた石和夏也は、隈井が殺されたのをきっかけに4年ぶりに日本に帰国した。しかし、夏也は、売春、国外逃亡などの罪で1年10ヵ月の懲役をくらってしまう。それから数年。刑務所を出所した夏也は、隈井殺しの犯人が、新宿の縄張をもつ郷原組のやとった殺し屋の差し金であるとにらんだ。夏也は、クラブ熱帯魚のママでバンコア時代に恩を売ったことのある吉村貴子から郷原組の情報を聞き出す。そして夏也の思惑通リ、東南アジアの娘は東南アジアの大ボス・コー大人から直接、郷原組に送られて来ていることをつきとめる。夏也たちには、日本に娘を送っても、やくざの喰い物にはさせないという約束をしていたが、かつての仲間の眉村はその約束を破り、柳原の店をもらっていた。眉村の汚い裏切りに怒った夏也は、早速、眉村の事務所に乗り込み、眉村の持っているコールガールの契約書を奪う。数日後、奪い取った材料で会社重役を相手に売春商売を始めた夏也だったが、柳原組々長の柳原が、警察に密告したため夏也は手痛い打撃をうける…。