1974(昭和49年)/11/1公開 93分 カラー シネマスコープ 映倫番号:18164
配給:東映 製作:東映
昭和24年から昭和39年までの安藤組の勢力抗争を、菅原文太演じる“ブヤの人斬り”と呼ばれた安藤組大幹部を主人公に描いた作品。安藤組の結成、内部抗争、衝撃事件、安藤組長と幹部の逃亡劇、獄中生活、そして解散に至る過程を、東映実録路線のスターで描いたバイオレンス・アクション篇。安藤昇自身が原作、企画、出演と一人三役をこなしている。
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昭和24年、安藤昇はH大を中退して不良仲間と渋谷を中心に顔を売り出していた。その頃の渋谷には、飛び抜けて強力なヤクザ組織がなく、体一つ度胸にまかせてのし上がる事を夢見ていた安藤は、虎視眈々と縄張りを狙っていた。
その夏、安藤が舎弟の国分、徳重を連れハチ公前を歩いていると、一人の男がぶつかってきた。その男こそ、後の安藤組大幹部・日向謙であった。長身、ガッシリした肩幅、近視の眼鏡をかけた蒼白い顔に、それまでの戦歴を物語る喧嘩の傷痕が無数に走る冷たい凶器の雰囲気を持った男で、M大のラグビー部に在籍していた。
一方、渋谷の街でグレン隊一派のボスとして君臨している男がいる。彼も後の大幹部・野田進一である。野田も安藤には一目おいていた。
昭和25年、日向は弟分の津吹と酔っ払って刑事を殴り逮捕された。それを耳にした安藤は、保釈金をつんで日向を釈放させた…。