1975(昭和50年)/1/29公開 82分 カラー シネマスコープ 映倫番号:18252 R18
配給:東映 製作:東映
現代の風俗トルコ風呂にオカルトの世界を持ち込み、既成ポルノを斬り捨てた異色怪奇ポルノ。
吉原の遊郭「ハレム」で女郎をしていた雪乃は愛人・鹿内の策略により、弦造が経営するトルコ「大奥」に勤めていた。その頃、雪乃は田舎から上京してきた妹の真弓と鹿内の3人で生活していたが、百万円の借金を抱えた鹿内の為に雪乃は「大奥」に住み込みで働くことに。鹿内は弦造の後妻・歌江と会い、雪乃の向こう3年間の拘束料を山分けしていたが、その数か月後、雪乃の妊娠が発覚すると、歌江と鹿内は雪乃を殺害。「大奥」の地下室の壁にその死体を隠した。
数か月後、雪乃が可愛がっていた黒猫が体の悪い弦造の娘・夏代の処へ真弓を案内した。夏代は真弓が雪乃の妹であると知り、雪乃がトルコ嬢で行方不明であることを教えた。弦造を追い出し「大奥」を乗っ取ろうと企む鹿内と歌江は、弦造を殺してしまう。計画の成功を喜ぶ鹿内と歌江のところへ、弦造の手首を食いちぎって二人を見つめる黒猫がいた。二人は死体を確認するため地下室へ降りて行く。その後を尾ける真弓。樽の中から弦造の死体が現れる。その横に隠れていた黒猫が鹿内を襲った。鹿内と黒猫の死斗がつづき、黒猫の体から鮮血が吹き出る。血は雪乃が埋められている場所に飛び散った。そして突如、大音響と共に壁面が砕け、雪乃の怨霊が姿を現し美しい雪乃の顔が怪猫に変わっていく。逃げ出す鹿内と歌江。一方、真弓は雪乃殺しの真相を知るのだった。そして真弓は雪乃の怨霊が加勢して二人に復讐をするのだった。