1979(昭和54年)/4/28公開 154分 カラー ビスタ 映倫番号:19523
配給:東映 製作:東映
法律の死角と盲点をつく高木彬光の傑作「白昼の死角」を映画化。法律のすき間を巧みに利用する東大出身のエリートを主人公に、その反逆的青春、仲間や女たちの生き様を描く!
東大法学部はじまって以来の秀才と言われた隅田光一は、同級生の鶴岡七郎たちと金融会社「太陽クラブ」を設立するが、闇金融容疑で検挙されたことをきっかけに自殺してしまう。その姿を見た鶴岡は犯罪者として生まれ変わり、手形金融業「六甲商事」を開いた。1億円の融資を求めていた新陽汽船に目をつけた鶴岡は、日本造船重役・木下というニセ者を仕立て上げ、まったく関係のない会社を占拠し、そこを日本造船東京支店としてしまった。参考人として警察に出頭を求められる鶴岡だったが、犯人はあくまでニセ木下。その後も鶴岡は犯罪を繰り返したが捕えられることはなかった。その頃、鶴岡の妻が夫の犯罪と浮気を知り、自殺を遂げる。鶴岡は妻の死の悪夢にうなされながらも、エルバドル共和国公使館を舞台にした3億円の詐欺を仕掛けようとしていた…。