1982(昭和57年)/5/15公開 100分 カラー ビスタ 映倫番号:110730
配給:東映 製作:東映
発表当時話題を呼んだ落合恵子の同名小説の映画化。強姦、告訴というショッキングな体験の中で、とまどい、傷つく女性の姿を田中裕子がリアルに演じた話題作。
深夜。情事の後の気だるさを残しながら家路へと急ぐ矢萩路子の前に一人の男が現れた。男は谷口といい、路子が一度行ったことのある中古車販売店のセールスマンであった。家まで送るとの申し出を断り、歩みを早めた路子。だが、背後から、突然、谷口が襲いかかった…。傷心の路子を慰めようとする恋人の植田にも心を開けない路子。だが、植田が漏らした「気持ちよかった?…あの時も」という言葉が引き金となり路子は闘う決意を固める。好奇心に満ちた警察での取調べ、裁判が進むに連れて白日の下に晒される過去の男性体験、最終論告が近付くにつれ、路子と植田の間には決定的な亀裂が走り始めていた。そして、第一審の判決が下った…。