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寒椿

A Midwinter Camellia

1992(平成4年)/5/30公開 115分 カラー ビスタ 映倫番号:113712 
配給:東映 製作:東映

原色の男女が織りなす、宮尾登美子の炎の如き愛の世界。昭和の初期、土佐高知の色街を舞台に女の愛と男の侠気が燃えて乱れる激情世界が展開する。

寒椿
(C)東映

ストーリー

昭和初期。西日本一と謳われた高知の妓楼・陽暉楼には、三百人近くの芸妓がおり、色と欲の世界で艶を競っていた。今日もまた女衒の富田岩伍に買われてきた女・貞子がいた。陽暉楼に入り、芸妓・牡丹としての一からの芸事の特訓を受けた貞子は、華やかでありながら、それでいて何処か儚げな風情が評判を呼び、たちまち陽暉楼の一番の売れっ子となった。岩伍はその人気ぶりを我が事のように喜んだが、牡丹には売れっ子になればなるほど新たな苦しみが待ち受けていた。というのも、次々と思いを寄せる男たちが後をたたなかったからである。牡丹は密かに岩伍のことを恋い慕っていたが、岩伍は女衒であり、自分が売り買いした女を抱けるはずもなかった。牡丹は傷心のまま身請けされ、東京へと旅立っていった。だが、牡丹を待ち構えていたのは苦難の日々だった。そして岩伍にとっても…。

寒椿
(C)東映
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